1494年の歴史書に登場する修道士「ジョン・コー」は、スコットランドで初めて麦芽から蒸留酒(アクアヴィテ)を造った伝説的な人物。その偉業をたたえるシリーズの第3弾で、アモンティリャード樽、ペドロヒメネス樽、バーボン樽の3つの原酒で構成されています。これらを一度ヴァッティングした後、更にリフィルシェリー樽でマリッジすることで、より深く複雑なフレーバーが表れています。カスクストレングス、ナチュラルカラー、ノンチルフィルタリングでボトリング。
【テイスティングコメント】甘い香りが特徴的で、バニラ、トリークル(糖蜜シロップ)、リンゴ、ハチミツ、ドライフルーツにほのかな花の香りも感じられます。豊かな個性のある味わいで、まず濃密な甘さのあるダークシロップにレーズン、ドライイチジクがあらわれ、そこにダークチョコレートやナッツ、甘みのあるスパイスのフレーバー。舌ざわりはなめらかで絹のよう。余韻は長く、チョコレートファッジやシナモンの甘みが残ります。
リンドーズ・アビー蒸溜所とはスコッチウイスキーに関する最古の記録は1494年、当時のスコットランド王ジェームズ4世が大麦麦芽を使った蒸留酒(アクアヴィテ)の製造を修道士ジョン・コーに命じたというもの。この時蒸留が行われたのがリンドーズ修道院と言われており、土地のオーナーのドリュー・マッケンジー・スミス氏は考古学的調査で蒸留器の跡を確認した後、2017年にリンドーズ・アビー蒸溜所を設立しました。設立には故ジム・スワン博士が深く関わっており、初留1基と再留2基を組み合わせた蒸留システムやSTR樽での熟成など、世界の蒸溜所コンサルティングで培った技術をつぎ込みました。発酵は96~114時間と非常に長く、もろみからトロピカルなフレーバーを引き出しています。再留器を2基とすることで、銅とのコンタクトが増大し、オフフレーバーを除去していますが、一方で、ラインアームを下に向けることで重厚な酒質を得ることに成功しています。
