「ART SESSION」シリーズについて
私達がセレクトするウィスキー・スピリッツと過去・現在を問わず様々なアーティスト・アート作品とのコラボーレーション。
それらを「Classic」、「Contemporary」にアプローチを分けシリーズ化したもの。
私達は常により良い原酒を探し求めます。
またラベルにしてもしかり、その味わいに相応しい美しさや表現を大事にしてゆきたいと考えます。
【苺ミルクと甘いトマト。】
第4弾の原酒に選ばれたのは、1834年創業、スペイサイドで最も高い山の名前が由来となるベンリネス蒸留所。スプリングバンクと似たウォッシュ(もろみ)の一部を3回蒸留する方法は、2.5回蒸留とも言われ、モートラック同様、「ディアジオの異端児」と形容される蒸留所のカスクストレングス、シングルカスクの原酒になります。
近年、フルーティ&クリーミーでお勧めできるシングルカスクがリリースされるベンリネスですが、今回の1樽は更にフローラルなニュアンスも加わった、飲み飽きさせない展開力を持つ1本。
ラベルには18世紀に活躍したスコットランド出身のアーティスト、Alexander Nasmythが手がけたクラシックな風景画が採用されており、第3弾と並べるとエディンバラ近郊の美しきホーソンデン城の全容が楽しめます。
アレクサンダーナスミス(Alexander Nasmyth)
1758年9月9日、スコットランド・エディンバラ生まれ。
有名なロバート・バーンズの肖像画も手がけた肖像画と風景画家であり、アラン・ラムゼを師事した一人。
ラベルとなったHawthornden Castle(ホーソンデン城)は広く知られる作品である。
テイスティングコメント
香り:辛口のシャルドネ白ワイン、メレンゲ、レモンウォーター、青リンゴのフーセンガム、奥からハーブ園と針葉樹林、ややドライな印象。
味わい:グレープフルーツオイル、クルミ入りのホワイトチョコレート、イチゴミルクから甘いトマトとゼラニウム。フルーティな甘さから徐々にフローラルなフレイバーが現れる。オイリーでワクシー、厚みのあるボディ。
フィニッシュ:ドライアプリコット、干し草、松の実、ジンジャー、ホワイトペッパーのスパイスが長く続く。
コメント:香りはドライな印象でありながら、フルーティな甘さとフローラルなフレイバーが絶妙なバランスで切り替わる。不思議と飲み飽きさせない複雑な展開に「ディアジオの異端児」ぶりを垣間見ることができる1本。
Tasting comment by 北梶 剛
