Gordon&MacPhailは、スコットランド北東部のエルギンにて1895年に設立された、長い歴史を持つインディペンデント・ボトラー。中でも「Connoisseurs Choice」は同社を代表するフラッグシップシリーズの一つであり、このCream Map Labelは1989年から1996年7月までの期間にボトリングされたロットに採用されている。
モストウィー(Mosstowie)は、スペイサイドのミルトンダフ蒸溜所で1964年から1981年まで製造されていた極めて希少なシングルモルトである。通常のポットスチルではなく、ローモンドスチルを使用して造られており、その名称はこの設備で蒸溜されたモルトウイスキーだけに与えられた。1981年にローモンドスチルが撤去されたことで「モストウィー」の名は姿を消し、現在では過去の限られた原酒のみが現存している。
ローモンドスチルは、蒸溜中の還流量を調整できる特殊な構造を持ち、一般的なポットスチルよりも幅広い酒質を造り分けることが可能であった。そのためモストウィーは、ミルトンダフ本来のモルティな酒質に加え、軽やかでエレガントな果実香と華やかなフローラルさを備えた、個性的なスタイルとして知られている。
このボトルが蒸溜された1975年は、ローモンドスチルによる生産が最も成熟していた時代の原酒であり、モストウィーの個性を色濃く残すヴィンテージである。香りには熟したリンゴや洋梨、レモンピール、白い花を思わせる華やかなアロマが広がり、麦芽の甘みやバニラ、アーモンド、ほのかな蜜蝋のニュアンスが心地よく重なる。口当たりは滑らかで、穏やかなオークとスパイスが全体を引き締め、長く上品な余韻へと続く。
1981年にローモンドスチルが撤去されたことで「モストウィー」というブランドは歴史を閉じ、現在では二度と造られることのない"失われたスタイル"となった。本ボトルは、その希少な酒質を1990年代初頭のCream Map Labelで味わうことができる、コレクターにとっても価値の高い一本である。
年数を経てきたオールドボトルは栓を抜いて飲んでみなければ、味わい、飲み頃、ピーク、ダメージ等を確かめることが出来ません。
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【抜栓時の注意点】
コルクの特性上、年数の経過によりコルク栓が劣化している場合があり、折れやすくなっておりますので、抜栓時には十分に御注意ください。
抜栓前にボトルを寝かせてコルクを液面に浸したり、栓を抜く際に圧力を真上にかけることで折れる可能性が多少軽減されるといわれております。
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