10月9日より配送開始予定です。
「TRICKSTER」とは
往々にしていたずら好きとして描かれ、善と悪、破壊と生産、賢者と愚者など、異なる二面性を持つのが特徴であり、文化英雄であると同時に、一面的な定型には収まらない存在である。
The Next Voyage Begins.
第21弾は、1779年創業の「アイラの女王」ボウモア蒸溜所の1樽。今なおフロアモルティングが継続され、そのピートは製麦工程の中で今も変わらず潮風の影響を受けている。第1貯蔵庫はダイレクトに海に面し、海抜0メートルに位置するのは有名な話だ。
ラベルには、17世紀オランダの画家 Dancker Danckerts(1634–1666) による「フォルトゥナと科学(知恵)の寓意」を採用。豊穣の角、運命を司る舵輪、そして絶えず巡る運命の車輪を象徴として描き、偶然と知恵が未来を切り拓く様を表現した作品だ。その姿は、運命を翻弄しながらも新たな可能性を生み出す「TRICKSTER」の精神とも重なり、RUDDER創業10周年を経て、その先に待つ新たな出会いと幸運への願いを託している。RUDDER10周年記念全10樽の中で最も若い原酒でありながら、そのエネルギッシュな果実味と潮のニュアンス、そしてボウモアらしい優しいピートスモークは、若さこそが個性であることを雄弁に物語る一本に仕上がった。
Tasting comment by 北梶 剛
【香り】バニラ、潮風、ヒースの花。やがてグレープフルーツジュースや柑橘の皮、大麦糖が広がり、時間とともにライチやパッションフルーツを思わせる甘く華やかな果実香がゆっくりと花開く。
【味わい】柑橘皮の砂糖漬け、ライチ、桃のアイスキャンディ、洋梨ソーダ、塩を振りかけた西瓜、ピートの煙、蠣のスモーク、海藻のニュアンスが重なり、果実の甘さから徐々にドライに変化し、再びピーティ&スモーキーなフレイバーが現れる。
【フィニッシュ】鼻腔を駆け抜けるパッションフルーツ、ネクタリンやアプリコットのシャーベット、1枚のミント、梅昆布茶。ジンジャー、ホワイトペッパーの心地よいスパイス。
【コメント】ボウモアには、8年熟成という若さでありながら後世に名を残した名作が少なくない。熟成年数という固定観念を鮮やかに覆してきた、その存在に敬意を表し、スコットランドで眠るストックの中から8年熟成にこだわって選び抜いた1樽。
