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「ART SESSION GOLD」シリーズについて
13年以上の中期熟成に達した原酒の中から、厳選を重ねて選出された原酒により構成される「ART SESSION」シリーズ。蒸溜所の歴史や背景に着想を得て、原酒とゆかりのあるアーティストやアート作品との“セッション”というコンセプトはそのままに、より熟成の長いカスクに焦点を当てたプレミアムレンジとして誕生したのが本シリーズ「ART SESSION GOLD」である。
200周年を祝う、円熟の果実。
「ART SESSION」より、長期熟成原酒に焦点を当てたプレミアムレンジ 「ART SESSION GOLD」 の第5弾。厳選した1樽は、1826年創業、スペイサイド最高峰の山にその名を由来するベンリネス蒸留所。かつて採用されていた、スプリングバンクにも通じるウォッシュ(もろみ)の一部を3回蒸留する独自の製法は「2.5回蒸留」とも呼ばれ、複雑で重厚な酒質を生み出してきた。モートラックと並び、その特異な製法から「ディアジオの異端児」とも形容される個性派蒸留所である。そして2026年、ベンリネスは創業200周年という記念すべき節目を迎えた。本作は、その独自の2.5回蒸留が行われていた時代に生み出された貴重な原酒である。
ラベルには、 スウェーデンのBruno Liljeforsが描いた「Black Grouse in a Treetop(木の上の黒雷鳥)」を採用。麦芽の力強さと円熟した果実味が見事に共存する、ベンリネス創業200周年を飾るに相応しい1樽。
Tasting comment by 北梶 剛
【香り】メレンゲ、トースト、樹脂、ホワイトペッパー、全粒粉ビスケット、革張りの家具、タバコ、ヒースの花、麦芽乳飲料。ドライなアロマから次第にトマトジュース、フルーツキャンディ、西洋かりんを思わせる甘酸っぱい果実の香り。
【味わい】チョーク、ココナッツミルク、ローズウォーター、大麦糖、綿菓子、砂糖漬けの果実、リモンチェッロ、煮リンゴ、イチゴジャム。ややワクシーな質感を伴い、時間とともに麦芽由来の甘さと熟成による濃厚な果実味が一層膨らんでいく。
【フィニッシュ】ドライアプリコット、メロンクリームソーダ、柿シャーベット、洋梨、黄桃のシロップ漬け。ホワイトチョコレートの甘さにレッドペッパーのスパイスが重なり、熟した果実の余韻が長く続く。
【コメント】トップノートに感じるドライでスパイシーなニュアンスから、次第にフローラルな香りを伴った濃密な果実味へ。その表情が時間とともに大きく移ろっていく様は、長期熟成原酒ならではの醍醐味である。ベンリネス創業200周年を飾るに相応しい1樽。
