厚岸蒸溜所の横顔。
厚岸蒸溜所は、牡蛎の名産地として知られる北海道東部の厚岸町に、食品原材料の輸入商社である堅展実業が創業。2013年より試験熟成を行い、16年に蒸留開始した。アイラ島のウィスキー造りを手本とし、仕込水は蒸留所のそばを流れる尾幌川のピートを含んだ軟水を使用、麦芽はスコットランド産に加え、地元厚岸産の二条大麦「りょうふう」を使うなど、テロワールを意識した “厚岸オールスター”のウイスキー造りを目指している。また、日本の四季を題材にした「二十四節気シリーズ」を展開し、2022年からは自社モルティングの取り組みを始めている注目の蒸溜所だ。
このボトルは、BAR MINMORE HOUSEとRUDDERの2者向けに瓶詰めされた限定品。ノンピートとピーテッド、シェリー樽、ミズナラ樽、桜樽で熟成された原酒がブレンドされている。限定品でしか味わう事ができない厚岸蒸溜所の横顔を見ることができる1本だ。
Tasting comment by 村上 陽佑
【香り】フレッシュで優しいピート香、玉露やユーカリの葉、ライムピールや温州みかん、バタークリームの甘い香り。
【味わい】タイムやオレガノのようなハーブ、リンゴやレモンクリーム、力強くモルトの甘みが広がる。
【フィニッシュ】スモークと仄かな白胡椒、ゆっくりとオレンジマーマレードのような甘みが続く。
【コメント】52%の加水ボトルなので、まずは加水せずゆっくり楽しんで欲しい。