百世不磨
“百世不磨”とは百代という長い年月を経ても磨り減らな い意で、永久に価値を保ったまま存在し続ける事を表す言葉。 約100年に及ぶ日本のウィスキー製造の歴史に敬意を表し、 「SEEK THE ULTIMATE」のテーマの元、日本の蒸溜所で樽詰 めされた原酒から、RUDDER LTD.によって特別に厳選、瓶詰 めされたオリジナルのシリーズである。 第13弾は、1915年創業、2015年に100周年を迎え本格的なウィスキーづくりを開始した宮下酒造・岡山蒸溜所の原酒。地元岡山産の大麦麦芽(スカイゴールデン)を贅沢に50%使用、更には、ビール製造の知見から安定して高い糖度の麦汁でウィスキーが仕込まれる。今回のボトルは、バーボン樽熟成原酒をメインにミズナラ樽熟成原酒をブレンド。オークの甘さ、ミズナラ樽熟成特有のメロンやココナッツ、白檀。それぞれの香味がより際立つ仕上がりとなった。日本のウィスキー文化の次の100年の更なる発展と成功を祈念したい。
岡山蒸溜所
1915年創業の総合酒類メーカー・宮下酒造が運営する蒸溜所。日本酒「極聖」で有名な同社は、「独歩」ブランドの地ビールを1995年から展開している。2011年にはウィスキーの製造免許も取得し、試験蒸溜を開始。創業100周年にあたる2015年にドイツ・ホルスタイン社製のハイブリッドスチルを導入し、本格的なウィスキーづくりを開始。また、2019年にはドイツ・シュルツ社製のマッシュタンを新調。ビール製造のノウハウを基にした同社ならではの取り組みが特徴だ。
Tasting comment by 北梶 剛
【香り】トップノートはバニラ、甘いオークからマスクメロンやモンキーバナナ、リンゴ。後から樹脂や白檀、セージや白い花。
【味わい】熟したメロンや洋梨、キウイのシャーベット、スイカジュース、ココナッツウォーター、オレンジピール、シナモンティー、メレンゲ。
【フィニッシュ】抹茶をかけたアイスクリーム、緑茶、甘いお香。甘い果実の甘さが徐々にスパイシーに変化し、ホワイトペッパー、新生姜、ナツメグ。
【コメント】バーボン樽熟成のオークの甘さ、ミズナラ樽熟成特有のメロンやココナッツ、白檀。ブレンドすることによってそれぞれの香味がより際立つ仕上がりとなった。