Very Berries Fruits Tea
果実味溢れるフルーツ紅茶。
復興するアイリッシュウィスキーを牽引すべくダブリンで125年ぶりに稼働を始めた不死鳥ティーリング。
今回そんなティーリングからTHE ULTIMATE SPIRITS向けに厳選を重ねたプライベートボトリングが日本へ到着。
近年は、特に2002年に蒸溜された2回蒸留のアイリッシュ・シングルモルトが持つトロピカルフルーツフレイバーが愛好家の間でしばしば話題になっているが、この17年熟成は、そんな2002年に蒸溜された原酒に似たフルーティな香味に加えて、ワイン樽由来の甘酸っぱいベリー系果実の香味、豊かでコクのある紅茶(発酵茶)のフレイバーが印象的な1本。
中期熟成の魅力が詰まった飲み応え抜群のアイリッシュを堪能して欲しい。
THE TEELING WHISKEY COMPANY
アイリッシュウイスキー業界にアイルランドの“独立”の気運を再び取り戻そうと、当時のクーリー社の社長であったジャック・ティーリング氏が、ハンドクラフト&スモールバッチのアイリッシュウイスキーを作るべく、クーリーを離れて2012年に設立。
アイルランドの蒸留所と樽の供給に関する契約を結び、使用する樽を長期にわたり確保することに成功。
しかし、その後の展開を考え蒸留所の建設にも着手し、ようやく2015年9月に正式にオープン。
ティーリング家はダブリンでウイスキーの生産が盛んだった1700年代に既にウイスキーの蒸留所を所有していたが、ダブリン市内の蒸留所がすべて閉鎖されてから約125年ぶりに稼動を始めたのがこの新しいティーリング蒸留所。
テイスティングコメント
【香り】苺ジャム、煮リンゴ、大麦糖、アメリカンチェリーや梅のフーセンガム。
発酵茶、くるみ、ロウソク、アーモンドオイル。
【味わい】マラスキーノチェリー、イチジク、ドライアプリコット、ダークフルーツケーキ、ビターチョコレート、赤いフルーツ紅茶、甘酸っぱいブドウ、ワイニー。
【フィニッシュ】乾燥茶葉、タバコ、ミルクティー、ジンジャーやブラックペッパー、新木系のスパイスが優しく続く。
【コメント】ワイン樽由来の甘酸っぱいベリー系果実の香味、豊かでコクのある紅茶(発酵茶)のフレイバーが印象的。
それらを17年の熟成期間がまとめ上げた、中期熟成の魅力が詰まった1本。
Tasting comment by 北梶 剛