THE MALTMAN「FRONTIER」とは
THE ULTMATE SPIRITSがMEADOWSIDE BLENDING社のドナルド・ハート、アンドリュー・ハートと厳選を重ねセレクトされた日本市場限定のシングルカスク。
「FRONTIER」には、未開拓の分野、新分野、また、学問や技術の最先端、最先端の業績という意味があり、常に完全を求めて努力するそのMEADOWSIDE BLENDING社のテーマと革新に向かって常に舵を切っていくTHE ULTIMATE SPIRITSのテーマが重ね合わさり生まれた新シリーズである。
【Dark Fruits & Medium Sherry. ダークフルーツとミディアムシェリー。】
THE ULTIMATE SPIRITSとMEADOWSIDE BLENDING社、両者が厳選を重ねる事によって生まれた新シリーズである「FRONTIER」。
第4弾の原酒に選ばれたのは、蒸留所名非公開ながら北ハイランド・サザランドに位置する山猫がトレードマークの蒸留所から貴重なシェリー樽熟成原酒だ。
本シリーズのラベルには、その蒸溜所の空気をより感じてもらうべくその土地に縁の深い写真を用いており、今回はそのトレードマークでもある絶滅寸前と言われている北ハイランドの山猫が描かれている。
この蒸溜所が持つハウススタイル、そして、この蒸溜所ではリリースも多くないシェリー樽熟成の組み合わせが演出する複雑なボディと香味、非常にリッチで飲み応え抜群の1本だ。
MEADOWSIDE BLENDING社
兄のアリステアと共に勤めたハート・ブラザーズ社時代を含め、ウイスキー産業で45年を越える経験をもつドナルド・ハートがハート・ブラザーズのブランドを譲渡後、息子のアンドリューと共に2009年グラスゴーで立ち上げた新しいボトラー。
業界での長い経験を活かし、独自のルートで選び出した樽を同社オリジナルブランド「ザ・モルトマン」としてボトリング。シングルモルトを中心とし、ブレンデッド・ウイスキーやウォッカ等も手がけている。
同社のモットーは、「優れた者がそうであるように、常に完全を求めて努力する」こと。
テイスティングコメント
香り:ミディアムシェリー、蜜蝋、アーモンドオイル、後からドライアプリコット、栗羊羹、奥から若木、エンドウマメのサヤ等のややフローラルな香り。
味わい:レーズン、ブラックベリー、熟したプラム、アカシアのハチミツ、かりんとう、大麦糖、心地良いジンジャーのスパイス。クリーミー、オイリーでワクシーなボディ。
フィニッシュ:プルーン、ブラウンシュガー、ビターチョコレート、ほうじ茶、甘さ控えめのブルーベリージャムとこんがり焼いたトースト。オークのスパイスが優しく続く。
コメント:この蒸溜所が持つハウススタイル、そして、この蒸溜所ではリリースも多くないシェリー樽熟成の組み合わせが演出する複雑なボディと香味、抜群の飲み応え。
近年の振れ幅が大きい若いシークレットハイランドが多い中で、十分に納得できるクオリティのシークレットハイランドと言える1本だ。
Tasting comment by 北梶 剛