2024年5月に30周年を迎えたJ‘s Bar。そんな記念すべきリリースに選ばれたのは蒸溜所名非公開ながら北ハイランド・サザランドに位置する山猫がトレードマークの蒸溜所からの原酒。
今回の1樽は、前オーナー蓮村 元氏から代替わりした2代目園部 隼也氏と共に選んだ1樽。蓮村氏は苦しくも2024年2月3日に他界されてしまったが、その意思とスタイルは確実に受け継がれている。またラベルには、蓮村氏と交流があり、J's Barの常連客でもあるコーラ氏(Xアカウント:@c_o_l_a)が描いたJ's Barのイラストを採用。さらなる発展に期待を込めてこの1本をみなさまにお届けしたい。
Tasting comment by 鎮西 吟之丈
【香り】乾燥茶葉、コーヒーの出し殻、燃えさし、全粒粉ビスケット、風邪薬のシロップ、ローストしたアーモンド、ユーカリオイル、おろしたての革製品、チョコクリームサンド
【味わい】紅茶、リンゴジャム、オールスパイス、フェノール樹脂、ややハーバル、蜜蝋、マッチ、アンティーク家具。
【フィニッシュ】フルーツティー、ハニーサンド、ピンクペッパー、樹脂、程よい樽感が長く心地よく続く。
【コメント】短熟ながら蒸溜所のハウススタイルであるワクシーでオイリーな酒質とシェリー樽由来を感じさせる濃厚で嫌みのない甘さとの調和がたのしめる1本。
J's Barのさらなる発展に期待を込めてこの1本をみなさまにお届けしたい。