「TRICKSTER」とは
往々にしていたずら好きとして描かれ、善と悪、破壊と生産、賢者と愚者など、異なる二面性を持つのが特徴であり、文化英雄であると同時に、一面的な定型には収まらない存在である。
若い原酒であるが、完成されている。ハウススタイルとは異なるがクオリティが高い。など、二面性と驚きのある原酒にスポットライトを当てた、まさにボトラーズブランドとしての醍醐味を味わってもらうべく生まれたTHE ULTIMATESPIRITSの新たなシリーズである。
Bursting Smoke Bomb.
「TRICKSTER」とは、文化英雄、一面的な定型には収まらない存在。
二面性と驚きのある原酒にスポットライトを当てた、まさにボトラーズブランドとしての醍醐味を味わってもらうべく生まれたTHE ULTIMATE SPIRITSの新しいシリーズである。
第8弾は、1815年創業、世界で最もピーティーでスモーキーな風味と、型にはまらない大胆な個性で世界に名を馳せ、蒸溜所名を表記できない際には“キルダルトン”としてリリースされる、アイラ島の南部の蒸溜所。ボトラーズブランドからのリリースも非常に限られた原酒だ。今回の1樽は、シリーズ史上最も若い熟成年数となる驚異の3年熟成品(2019年蒸溜)。ラベルには、荒々しい乱行により天上界から追放されるが、ヤマタノオロチ退治に成功するなど正義感が強く知恵者としての一面を持つ日本神話の「スサノオ」を採用。スモーク系のピートフレイバーが特別に際立ち、3年熟成ながらにハウススタイルである“煤っぽいフルーツ”も明確に感じられる、力強く個性豊かな1樽。
Artist Profile / 若佐 慎一
1982年広島生まれ。2008年広島市立大学芸術学部美術学科日本画専攻 卒業。
2012年初個展以来、江戸時代以前に見られた大和絵の絵画様式に現代性を加えた作品を制作し、日本の絵画の価値の再提案している。
主な個展に2021年若佐慎一展-WAKASALAND-(ygion/京都)、2020年若佐慎一展(天満屋福山店 岡山店/広島,岡山)、2019年若佐慎一展 -OBAKE-(elephant studio/渋谷)、2018年若佐慎一展 コトナル(新宿髙島屋/東京)、2015年若佐慎一展(名古屋栄三越/名古屋)、2014年Lucca Comics & Games SHINICHI WAKASA solo exhibition-animism-(ルッカ旧市街/イタリア)など。
主なグループ展に 2022年日本画のゆくえ -継承と断絶・模倣と創造(栃木県立美術館/栃木)、落合陽一×若佐慎一 ぐわぐわぬるぬる:不可視な境界線を廻って(Karimoku commons Tokyo/東京)、2017年ART SANYA BEACH 2017(三亜/中国)、2016年Japanese Contemporary Art Show (La Lanta Fine Art/バンコク)、2015年観〇光 ART EXPO 2015(高台寺,泉涌寺,円覚寺/京都,京都,鎌倉)など
テイスティングコメント
【香り】泥炭の優しい煙、強く焚いたお香、病院、海藻、漁網、麦芽系乳飲料、メンソールの煙草、後から、煤、グリーンレモンやライム等溌剌とした柑橘果実。
【味わい】柑橘皮の砂糖漬け、炭火グリルのパイナップル、甘い灰、正山小種紅茶、焙煎仕立てのコーヒー豆、スモークチーズ。上顎で煙が爆発する。ややオイリーでフルボディ。
【フィニッシュ】フィニッシュにかけて泥炭の煙が強く、支配的になり、焚火、燃えさし等のスモーキーな香味。メレンゲ、ヘザーの花、フルーツキャンディの優しい甘さとビターチョコレートがそれを支える。
【コメント】スモーク系のピートフレイバーが特別に際立ったアー〇ベッグ。3年熟成ながらにハウススタイルである“煤っぽいフルーツ”も明確に感じられる、力強く個性豊かな1樽。
Tasting comment by 北梶剛