ザ・グレンタレット蒸溜所とは
ザ・グレンタレット蒸溜所はスコットランドで稼働している最古の蒸溜所で、1763年の文書にサロット蒸溜所として記録されています。元はマッカランやハイランドパークなどと同じエドリントン傘下にあり、そのウイスキーはブレンデッド用に多く使われていたため、ボトルが評価される機会も多くありませんでした。
契機は2019年3月、フランスの高級クリスタルメゾン「ラリック」のグループがオーナーとなり、ラグジュアリーブランドとして再発進。原酒は全てシングルモルトとしての販売に方針転換し、製造工程も見直しています。製造の最高責任者であるウイスキーメーカーは、マッカランのすべてを知り尽くしウイスキーメーカーまで務めた「ボブ・ダルガーノ」氏。2022年には最新式のマッシュタンを導入し、麦汁濃度や蒸留プロセスを刷新していますが、長期間の発酵やゆっくりと時間をかけて蒸留することで生まれる、甘くフルーティなニューメイクスピリッツへのこだわりは変わりません。
また、新たにオープンしたビジターセンターにはミシュラン一つ星レストランやバー、カフェ、ラリックブティックも併設されるほどの充実ぶり。その生涯で28,899匹のネズミを捕まえたウイスキーキャットのタウザーも有名で、ギネス記録に認定されています。

1stフィルと2ndフィルのヨーロピアンオーク樽とアメリカンオーク樽で熟成させた原酒を使用。
ピート原酒の比率を大きくすることで、よりパワフルなスモークフレーバーを表現。
1800年代初頭に仕込み水の水源近くからピートを掘り出したという記録が残っており、ピートは蒸溜所の歴史に大きく関わっています。
テイスティングノート
アロマティックなウイスキーです。
ドライアップルとシトラスフルーツに混ざり合うピートスモークやバニラ。
そしてフルーツの甘味、どっしりしたスモーク、ほのかな潮のアクセントが温かみのあるフィニッシュへと導いていきます。