「Seek The Ultimate」とは
THE ULTIMATE SPIRITSを運営するスピリッツバイヤーが当初からテーマにしていた「究極を追求し続けること」。
過去300種を超えるシングルカスクのセレクトを行うためにテイスティングしてきたカスクサンプルの数は数千種類。
その中で、最も「究極」のスタイルに近いと感じる事ができた原酒に「Seek The Ultimate」というテーマを記しました。
変わらない伝統はそのままでありながらも、日々進化し続けるウィスキーの世界。
「究極」を追求する旅は終わらない。
【White Fruits & Horseradish 白い果実と西洋わさび。】
「Seek The Ultimate」というテーマが記され、最も「究極」のスタイルに近いと感じる事ができた原酒。
グレンファークラス1978、1991、ティーリング1991、1996に続く第5弾は、同じくグレンファークラスでありながらもカスクタイプが異なり、40年以上前の1977年に蒸留されたプレーンホグスヘッド樽熟成の原酒。
ふんだんな白い果実の香りから、濃厚でクリーミーなフルーツの甘味と優しい酸味、そして甘く優しいスパイスとビター感へと変化。
トップノートからフィニッシュまで優しいながらも印象的なフレイバーと熟成感が目まぐるしく繰り広げられる。
今現行ボトルで楽しめる究極の長期熟成スペイサイドがまさにこの“ホワイトファークラス” ではないだろうか。
GLENFARCLAS DISTILLERY
ゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」を意味するグレンファークラスは、スコットランド・ハイランド地方スペイサイドで1836年に創業しました。
スコットランドの蒸溜所の半数以上が集結しているこの地は、清涼な空気と良水に恵まれ、大麦の主産地であり、また燃料となるピートも豊富に産出する、ウイスキー造りに最適な土地です。
1865年にグラント家が蒸溜所を購入して以来、6世代にわたり家族経営を続けるとともに、伝統的なスペイサイドスタイルによるウイスキー造りにこだわりつづける、現在では数少ない蒸溜所です。
時代に左右されない信頼の味わいは、世界中のウイスキー愛好家を魅了し続けています。
テイスティングコメント
【香り】グアヴァ、熟した白ブドウや洋梨、ライチ、アプリコットブランデー、蜜蝋、奥から西洋わさびやダンネージスタイルのウェアハウス。
【味わい】プラム、フランベされたバナナ、ミラベル、アップルパイ、メープルシロップ、クリーミーでややナッティ。
【フィニッシュ】パッションフルーツ、白桃、甘やかな水煙草、緑茶、ホワイトペッパー、リコリス、シナモン等の心地良いオークのスパイスとミント。
【コメント】ふんだんな白い果実の香りから、濃厚でクリーミーなフルーツの甘味と優しい酸味、そして甘く優しいスパイスとビター感。
トップノートからフィニッシュまで優しいながらも印象的なフレイバーと熟成感が繰り広げられるホワイトファークラスの真骨頂。
Tasting comment by 北梶 剛