THE MALTMAN「FRONTIER」とは
THE ULTMATE SPIRITSがMEADOWSIDE BLENDING社のドナルド・ハート、アンドリュー・ハートと厳選を重ねセレクトされた日本市場限定のシングルカスク。
「FRONTIER」には、未開拓の分野、新分野、また、学問や技術の最先端、最先端の業績という意味があり、常に完全を求めて努力するそのMEADOWSIDE BLENDING社のテーマと革新に向かって常に舵を切っていくTHE ULTIMATE SPIRITSのテーマが重ね合わさり生まれた新シリーズである。
【白い花香る、初夏の果樹園。】
THE ULTIMATE SPIRITSとMEADOWSIDE BLENDING社、両者が厳選を重ねる事によって生まれた新シリーズである「FRONTIER」。
第7弾の原酒に選ばれたのは、1825年ジョン・マクドナルドによって設立され、1989年にはニッカウヰスキーが買収し、そのフルーティな香味から日本のウィスキー愛好家からも馴染みが深いベンネヴィス蒸溜所の9年熟成原酒。
本シリーズのラベルには、その蒸溜所の空気をより感じてもらうべくその土地に縁の深い写真を用いており、今回は蒸溜所のあるフォート・ウィリアムとマレーグの間にある世界最古100年前のグレンフィナン高架橋を走るジャコバイト号がラベルに描かれている。ベンネヴィスのハウススタイルであるフルーティな香味を軸に、9年熟成でありながら豊富な展開力を感じさせてくれる少し大人びたベンネヴィス。
MEADOWSIDE BLENDING社
兄のアリステアと共に勤めたハート・ブラザーズ社時代を含め、ウイスキー産業で45年を越える経験をもつドナルド・ハートがハート・ブラザーズのブランドを譲渡後、息子のアンドリューと共に2009年グラスゴーで立ち上げた新しいボトラー。
業界での長い経験を活かし、独自のルートで選び出した樽を同社オリジナルブランド「ザ・モルトマン」としてボトリング。シングルモルトを中心とし、ブレンデッド・ウイスキーやウォッカ等も手がけている。
同社のモットーは、「優れた者がそうであるように、常に完全を求めて努力する」こと。
テイスティングコメント
香り:トップノートはドライ、トースト、時間の経過で、金柑、夏ミカン、青肉メロンの果実の香り。白い花、ニワトコ、仄かに石灰、ミネラル感も感じられる。
味わい:レモンシャーベット、スイカアイス、キウイフルーツ、サマーベリー、ラムネ飲料、ショートブレッド、ややワクシーなボディ。
フィニッシュ:柑橘果実の果皮、ヘザーの花、麦芽や干し草の香ばしい香味が口中を漂い、クルミやホワイトペッパー。バランス良く長く続く。
コメント:ベンネヴィスのハウススタイルであるフルーティな香味を軸に、9年熟成でありながら豊富な展開力を感じさせてくれる少し大人びたベンネヴィス。
Tasting comment by 北梶 剛