「ART SESSION」シリーズについて
私達がセレクトするウィスキー・スピリッツと過去・現在を問わず様々なアーティスト・アート作品とのコラボーレーション。
それらを「Classic」、「Contemporary」にアプローチを分けシリーズ化したもの。
私達は常により良い原酒を探し求めます。
またラベルにしてもしかり、その味わいに相応しい美しさや表現を大事にしてゆきたいと考えます。
【The Proof of Giant 巨人の証明。】
第6弾の原酒に選ばれたのは、1898年創業、『北の巨人』と評されるハイランドパーク蒸留所のカスクストレングス、シングルカスクの原酒。
近年、ハイランドパークの原酒はボトラーズブランドに販売される場合もその蒸溜所名を公にすることができなくなっており、このボトルは蒸溜所名を公開できる珍しいケースの原酒である。
ラベルには『北の巨人』の異名から、スペインを代表する画家フランシスコ・デ・ゴヤの代表作とされていた『巨人』の絵画を採用。
ヘザーの香りと蜂蜜の濃厚な甘さ、熟した果実とオイリーでリッチなパレート、フィニッシュのピートとタリスカーにも迫る力強いスパイス、展開力に富んだ素晴らしいハイランドパークだ。
クラシカルな香味と佇まいを感じて欲しい1本。
『巨人』(西: El Coloso, 英: The Colossus)
スペインを代表する画家フランシスコ・デ・ゴヤの代表作とされる巨人巨をモチーフした絵画だ。
ただし絵を所蔵するプラド美術館は2009年に、ゴヤの作品ではなく弟子(恐らくアセンシオ・フリア)が描いた作品だと発表した。
1812年に、ゴヤの息子ハビエル・ゴヤの財物となり、後にペドロ・フェルナンデス・ドゥランの所有となったこの絵画は、彼の蒐集品としてマドリードのプラド美術館に遺贈され、1931年以降は同美術館に所蔵されている。
テイスティングコメント
【香り】生い茂った奥深いヘザー、干し草、湿ったチョーク、海水、濃厚なハチミツ、樹脂、オールスパイス等の新木系スパイス。
【味わい】甘いヘザー、煮リンゴ、熟したアプリコット、マーマレード、レモンオイル、塩水漬けのオリーヴ、月桂樹の葉、のど飴。
【フィニッシュ】非常に長く続き、白檀のお香、燃えさし、ピートの煙、スモーキー。
ピートの火が燃え上がるかのようにゆっくりとホットスパイスが現れる。
【コメント】トップノートの印象的なヘザーの香りと蜂蜜の濃厚な甘さ、熟した果実とオイリーでリッチなパレート、フィニッシュのピートとタリスカーにも迫る力強いスパイス、展開力に富んだ素晴らしいハイランドパーク。
Tasting comment by 北梶 剛