「ART SESSION」シリーズについて
私達がセレクトするウィスキー・スピリッツと過去・現在を問わず様々なアーティスト・アート作品とのコラボーレーション。
それらを「Classic」、「Contemporary」にアプローチを分けシリーズ化したもの。
私達は常により良い原酒を探し求めます。
またラベルにしてもしかり、その味わいに相応しい美しさや表現を大事にしてゆきたいと考えます。
Summer Fruits & Sumer Memories
夏の果実、夏の思い出。
第5弾の原酒に選ばれたのは、1779年創業、『アイラの女王』と評されるボウモア蒸留所のカスクストレングス、シングルカスクの原酒。第1弾でも同じボウモアがセレクトされていたが今回のボウモアは2000年蒸留のホグスヘッド熟成であり、一味違ったフルーティさが楽しめる原酒である。また、ボウモアは蒸留所からボトラーズへの販売が2004年以降激減しているため、近年ボトラーズからリリースされるボウモアを味わう機会も少なくなってきていると言えよう。ラベルには、世界遺産であるトルコ・イスタンブールのアヤソフィアに1260年頃から残るビザンティン美術の最高傑作とされる「デイシス」のモザイク画を採用。クラシカルな香味と佇まいを感じて欲しい1本。
テイスティングコメント
香り:バニラ、甘いお香、芝土、塩素、甘いトマト、花屋。心地よい甘さとフローラルなトップノート。
味わい:甘いピート、海藻、牡蠣、レモンジュース、灰をかぶったグレープフルーツ、塩をふった西瓜、パパイア、ディルやミント。
フィニッシュ:鼻に抜けるパッションフルーツが長く続き印象的。メンソールの煙草とホワイトペッパーのスパイス。
コメント:加水するとフルーティーな甘さとミントがより一層強くなり、アイラモルトのミントジュレップを彷彿させる。サマーフルーツや海、プールサイド、夏の思い出。
Tasting comment by 北梶 剛